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内臓脂肪の恐怖

内臓脂肪が及ぼすさまざまな悪影響

メタボリックシンドロームの元凶である内臓脂肪が健康にどのような害と及ぼすか、 詳しく説明しましょう。

インスリン感受性を悪化させ、血糖値を下がりにくくする

内臓脂肪の恐怖内臓脂肪が蓄積すると血糖値を下げる効果のあるホルモンであるインスリン(インシュリン)の効き目が悪くなることが知られています。

このことを「インスリン感受性が悪化する」といいます。血糖値が下がりにくくなり、 糖尿病になる危険性が非常に高くなるのです。

内臓脂肪型肥満ではどうして糖尿病になりやすいかというと、その理由は完全には解明されていません。

しかし、一つのカギを握るメカニズムとして、内臓脂肪細胞から分泌されるアンジオテンシンIIというホルモンがあります。

これはインスリン感受性を低下させますが、内臓脂肪細胞が肥大するとこのアンジオテンシンIIが多く分泌されるため、 ますます糖尿病になりやすくなるのです。

高血圧を引き起こす

アンジオテンシンIIには血管を収縮させる(細くなる)作用もあります。

血管が細くなると、それだけ血液の通り道が狭くなるので、心臓は強くポンプするようになり、血圧が上がり、高血圧を引き起こします。

また、内臓脂肪型肥満では高脂血症になりやすいのですが、高脂血症の状態になると、血管の内側に脂質やコレステロールが沈着し、 その部分の血液の通り道が細くなります。そうなってもやはり高血圧になります。

高脂血症・高コレステロール血症になる

内臓脂肪は皮下脂肪に比べて血管に近い部分にあるため、血液中に取り込まれやすいです。

そのため、内臓脂肪がたまると血液中の中性脂肪やコレステロールが増えやすく、高脂血症になりやすいのです。

動脈硬化がおこりやすくなる

内臓脂肪の恐怖動脈硬化の原因として、血管の内側に沈着した脂質やコレステロールのかたまりがあります。これは「プラーク」と呼ばれるもので、 血管を傷つけ、血管を硬くしてしまいます。

また、脂肪細胞から分泌されるホルモンである「アディポネクチン」が関係しています。

内臓脂肪細胞が肥大するとアディポネクチンの分泌が減少します。

アディポネクチンには、傷ついた血管を修復する働きがあることが分かっています。

なので、内臓脂肪型肥満でアディポネクチンが減少すると、血管が修復されず、動脈硬化を促進するとも考えられています。

 

これらの症状は痛みや身体の異常などの自覚症状があまりないのですが、数年から数十年という時間をかけて徐々に進行し、 ついには心臓や脳の血管を詰まらせ、「心疾患(心筋梗塞・狭心症など)」「脳血管障害(脳卒中など)」 を引き起こします。

これらの病気が発生すると、心臓や脳に酸素が行き渡らなくなり、酸欠状態になり、心臓や脳の組織が壊死してしまいます。 そして最悪の場合、死亡してしまうのです。

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