薬物療法の問題点
メタボリックシンドロームの危険因子を治療・改善するためには
- 食事療法
- 運動療法
- 薬物療法
の3つが行われます。メタボリックシンドロームの治療の基本は食事と運動なのですが、 現在の厳しい基準では薬物療法が安易に行われるのではないかという指摘があります。
では、なぜ薬物療法を安易に行うことがいけないのでしょうか?
薬は病気の原因を治さない
薬というと、病気の原因を治療するイメージがあります。
ところが、血圧を下げる降圧剤や、血糖値を下げる血糖降下剤など、
メタボリックシンドロームに関する薬は、血液データを改善することできても、
高血圧や糖尿病などの症状の原因そのものを治療することはできないのです。
つまり、薬物療法はあくまで対症療法であり、体質を改善しない限り、永久に飲み続けなければならず、 メタボリックシンドロームの根本的な治療につながらないのです。
では、これらの症状の根本的な原因は何か?
それが「内臓脂肪」です。
内臓脂肪を減らさない限り、メタボリックシンドロームの治療にはつながらないのです。
しかし、現在のところ、内臓脂肪を減らすことのできる薬というのはなく、 食事の改善や運動によって減らすしかないのです。
メタボリックシンドロームの厳しい診断基準が、かえって薬物療法を主体にし、逆説的に食事療法や運動療法の機会を失わせかねない、 と心配されるのです。
薬の過剰使用となる可能性
メタボリックシンドロームでは、単に高血圧だけ、単に高脂血症だけ、
というように単一の症状が見られることは少なく、むしろいくつかの症状を併発していることが多いです。
通常、一種類の薬は一つの効果しかありませんから、メタボリックシンドロームでは血圧を下げる薬、血糖値を下げる薬、 コレステロールを下げる薬、と多くの種類の薬が必要になります。
このことは薬剤費、 医療費の大きな増大になる、という指摘がなされているのです。
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